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ドラキュラ公開記念日ということで [その他]

今日は『吸血鬼ドラキュラ』の公開記念日なんだそうで。こんなツイートが流れてきて知りました。

 


 

 


 

個人的にドラキュラシリーズで見返すのは、カッシング丈の老け具合が好みな『ドラキュラ'72』『新ドラキュラ 悪魔の儀式』が圧倒的なんです。(^^;)なので案外一本目を掘り出すことは少ないんですが、記念日なら!ということで今夜はこれにします。金曜日はホラーナイト、お持ちの方はいかがですかー♪(なんなら今からレンタル屋に走っても[黒ハート]

ホント久しぶりに掘り出しましたー♪
ドラキュラジャケット.jpg

 

ジャケット裏。かっこいいですねー[黒ハート]
P1020881.JPG?

カッシング丈的には、クライマックスの体操選手並みの身のこなしなんかも貴重なショットですよね(ご本人だとしたら)。今夜は堪能します[黒ハート]


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Tales from the Crypt (1972) [DVDレビュー]

久しぶりの更新です。祝ハロウィーン!ということで、正統派(?)ホラーを。アミカス・プロダクションのオムニバスものの一つ"Tales from the Crypt"、VHSの邦題は『魔界からの招待状』です。(残念ながら日本ではDVDになっていませんね。最後にYoutubeに上がっているものを貼らせていただきますが、ぜひぜひ字幕付きソフト出していただきたいです~!)

ソフトがUKのアマゾンにしかないようなので、リンクはそちらです。ジャケット写真があんまりなのでテキストにしておきます。(笑) Tales from the Crypt (1972) 代わりに麗しいカッシング丈のキャプチャ画像をどうぞ。

P1020808.JPG

 

ピーター・カッシングはこの中の"Poetic Justice"というエピソードに出演しています。主役ではありませんが、カッシング丈の演技がとにかく素晴らしいです!というわけでエピソード全体のラストは伏せますが、カッシング丈の出番についてはほぼ最後まで書いてしまいますので、ご了承下さいませ。

役は「妻を亡くした貧しい老人」アーサー・グリムズダイク。実生活で奥さまを亡くした経験を生かした形で掘り下げ、元の脚本にはなかったディテールが加えられました。ご本人は、役についてこう語っています。

「このグリムズダイクという目立たない男は、この世での妻という実体を失って、どう生きたらいいかわからなくなっている。そして妻の霊とつながろうとする。この役の行動原理はそれがすべてだ。これは監督と私のなかに共通してあったもので、役とのこういうつながりが、このキャラクターを成功させた一因だと思う。私には彼がどう感じたかわかるんだ」
("Peter Cushing: The Gentle Man of Horror and His 91 Films"より拙訳)

1973年に、フランスのファンタジー映画祭(French Convention of Fantasy Cinema)で上映され、この役でLicorne d'Or Awardという賞の最優秀男優賞を贈られています。ご本人は自伝で、「(監督との共同の工夫で)この賞を受けたと申し上げることを誇りに思う」と書いています。授賞式ではフランス語でスピーチをし、感極まって涙を見せたとのことです。

グリムズダイクは心優しい老人で、犬や近所の子供たちとの交流を心の支えにしています。しかし裕福な若者が陰湿な嫌がらせで子供らを遠ざけ、犬も取り上げ、独りぼっちにさせます。さらにひどいこともします。老人はそれに耐え切れず、自殺してしまいます。若者はまさか死んでしまうとは思わなかったようですが、老人が死んだ一年後の日、老人が墓からよみがえり、若者はしかるべき報いを受けることになります――。

(鉛筆描きで力尽きましたが(^^;)、画面的にも印象的な墓場のシーン)
tales rfom the Crypt のコピー.jpg

タイトルのPoetic Justiceは、「因果応報」「勧善懲悪」といった意味。このオムニバスそのものが、まさになにか後ろめたいところのある人たちが思い知らされる、後悔してももう遅い――という内容ばかりです。

…それにしても、この一編は着地点が多少はずれた感があります。あの老人が、ああいった形で復讐するとは思えなくて。第一、あの嫌がらせを誰がしたかは知らずに死んだはず……。だから復讐というより「人知の及ばない力が裁きを下した」、という感じがします。神様だかなんだか分からないけれど、その力がグリムズダイクの体を使って容赦ない裁きを下したと。(一年経ってあれだけ原型とどめているのもすごいけれど、まあ人外の力の作用ということで(笑))

たぶん元の脚本の見せ場はショッキングなラストで(ここは伏せます(^^;))、「意地悪な若者が残酷な報いを受けた怖い話」なんだと思います。…しかしカッシングの演技があまりに素晴らしいばっかりに(笑)、「いじめ殺されたかわいそうな老人の話」の前に、メインの話がかすんでしまった気がします。(色眼鏡?(笑))これは皮肉な意味では失敗とも言えますね(笑)。でも、グリムズダイク老人の鬼気迫る哀れさがそれを気にさせない仕上がりであります。

 

元のスクリプトでのこの役については、自伝と別のインタビューで言われてることがちょっとちがうんですが(記憶違いもあるんでしょうね)……自伝のほうでは「台詞は全部独り言」、インタビューでは「台詞さえなかった」とあります。どちらにせよすごく小さな役だったんですね。自伝では、最終的にできたものは「実質的にすべてアドリブだった」と書かれています。

最初はこの役ではなく、次のエピソードWish You Were Hereの夫役のオファーで、カッシング自身が希望して変えてもらったそうです。改善されたこの老人役は、完全に主役を食ってしまいました。一人暮らしで、先立った妻の写真と向かい合って食事をして、夜中にウィジャボードで妻の霊と交信(少なくとも本人はそう信じている)します。こう書くとすごくエキセントリックなんですが、昼間の顔、特に子供たちに見せている顔はまったくの「やさしくて愉快なおじいさん」。仕事であるゴミ収集で拾ったおもちゃを直して子供たちにプレゼントしたりするので、彼を慕って毎日近所の子供たちが遊びに来ています。実生活ではお子さんなはなかったカッシング丈ですが、子供たちと遊ぶシーンのほほえましいこと…。見ていて和んでしまいます。

それでも一瞬、ストーリーとは関係なく、ある意味で鳥肌が立つところがありました。それは、子供に奥さんの写真を何気なく見せるところ。さりげなくこう言います。

「妻の名前はヘレン。メアリー・ヘレン・グリムズダイク。いつもヘレンと呼んでたんだ。いい名前だろう?」
"My wife's name was Helen. Mary Helen Grimsdyke. I always called her Helen. It's a nice name, isn't it?" 

…言うまでもなく、「ヘレン」は実生活で先立たれた奥様の名前ですよね。しかも「実質的に全部アドリブ」って……。(涙)

カッシング丈が「この役なら感情移入できる」と希望した、というのがもう、たまらなくて。そして、こんなオムニバス・ホラーなんて「B級」で片づけられる映画で、心から感情移入した演技をしていたなんて。『ブラッディ ドクター・ローレンスの悲劇』もそうなんですが、この方は奥さんが亡くなったあと、よくこういうことをしていますよね。ある意味セラピー代わりなのかもしれませんが……。でも一方で、あくまでプロだという側面も感じるんです。現に、この作品では(『ブラッディ…』のときと違って)ヘレンさんの写真を使わなかったのは、「ミスキャスト」だったからだと自伝で書いておられます。単に公私混同しているわけではもちろんないんですよね。

台詞に頼らない小道具での表現もいろいろ工夫があります。グリムズダイクが奥さんの写真の前にしょぼい野の花を、それも花瓶じゃなくて、なにかの空き瓶で供えているところなど…キャラクターが貧乏なことや、それにも関わらずこういう心遣いをかかさないこと、奥さんへの思いの強さなども伝わってきます。これがあとのシーンでは、枯れた花で時間経過を表したりもしています。

自伝には老人が首を吊った後にカメラがパンダウンする、と書いてあるんですが、本編ではパンダウンはなく、(妻の写真は映るものの)すぐ葬式のシーンにつながってます。カットされちゃったんでしょうか。でも、読んでいてすごくイメージの豊かなシーンなので、ご自身がそのシーンについて描写した文章を引用させていただきます。

「グリムズダイクが首を吊ったところで、フレディーは静かに揺れている私の体から床へとカメラをパンダウンさせた。しおれた小さな花束が、痛々しい花輪のように落ちている。周りには彼の愛する妻の写真(を入れていた写真立て)の割れたガラス。これらは彼が死んだときに、彼の手から落ちたのだ」
(自伝合本"PeternCushing: An Autobiography and Past Forgetting"より拙訳)

ほんとに、この方の名演技ゆえにストーリーとしてはバランスが破綻しているとは思うんですが(^^;)、この演技を堪能するだけで価値のあるエピソードです。

"...His 91 Films" に載ってる犬とのツーショット写真もすごくかわいいです♪ こういう動物がらみも、カッシング自身のゾンビメイクも珍しい。そういう意味でも貴重な一本だと思います。

 

"Poetic Justice"は32分頃から。

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101回目のバースデー!+カッシング丈の愉快な未放送インタビュー音源(1986) [その他]


久しぶりの更新です。カッシング丈、101回目のお誕生日がやってきました!そして明日はクリストファー・リーのお誕生日。昨年まで週末と重なったり百周年だったり、ということが続いたあとで今年は多少地味ではありますが、お祝いしたいと思います。オメデトウございますー♪

Arabian-Adventure.jpg

ネットで拾った大好きな写真。お二人ともいい笑顔ですよねえ…[黒ハート](ソースはこちらです)

ええと、じつは昨年見つけたもののこちらに記録できなかったソースがありまして(いや、ほかにもあるんですけど(^^;))、今回はそれをご紹介します。未放送のラジオインタビュー音源と、その紹介記事です。Richard Edwardsさんという方のブログの、昨年のカッシング生誕百周年記事から。フィクション/ノンフィクションのライターさんで、長年ラジオドキュメンタリーにも携わっていた方だそうです。(プロフィールを拝見すると、日本帝国海軍のなんたらという本も書いておられます。日本と縁があるのかしら…ちょっと興味が出ました)ソースのブログはこちら。

Richard Edwards: "Peter Cushing Centenary: 1986 Radio Interview with Previously Unbroadcast Material".l

richard-edwards-with-peter-cushing-1986-2.jpg
お写真も出典ページにあるものをお借りしてしまいました…スイマセンあまりにかわいいので~[黒ハート](^^;)

音源のほうはところどころしか聞き取れないのですが.、紹介文から垣間見えるカッシング丈があまりにラブリーワシづかまれてしまいました!ヘタクソですが、一部を訳してみます。(ツボに入ったのは「歯医者の予約をキャンセル」です(笑))

*   *   *   *   *   *

1986年、私はあの素晴らしきピーター・カッシングのインタビューを、彼の秘書の家で録音するという幸運に恵まれた。ピーターのエージェントは、彼はだいたい40分くらいインタビューに応じてくれるかもしれない、と言っていた。それが一時間以上録音したのだから、彼は楽しかったのに違いない。彼は歯医者の予約をキャンセルしてまで続けてくれた。

これはインタビューからの短いクリップだ。中にはこれまで放送されたことがない、フランキー・ハワードやノエル・カワードの物まねも入っている。

彼は舞台、テレビ、銀幕で素晴らしい俳優であっただけでなく、どこまでも愛らしい人だった。彼はとても気前よく時間を割いて、心のこもったもてなしをしてくれた。ファンや仕事仲間に慕われたのはなんの不思議もない。私たちが敷地内の私道を降りていくとき、あの数々のホラー映画に出演したスターは、玄関の前に立って手を振ってくれた。

*   *   *   *   *   *

楽しくなっちゃったから歯医者さんキャンセルしちゃった[黒ハート]というのがなんかたまらなくて(笑)。…実際聞いてみると、特に後半盛り上がってるご様子が伺えます。

いちおうここにも埋め込みますが、Youtubeのほうだと画面の右下のアイコンに「字幕(キャプション)」てのがあります。自動字幕起こしだそうで。(すごい、こんなのあるんだ!)完全ではないかもしれませんが、音声よりはるかに追いやすくなると思います。(まだ最後まで読めてないので、要約ができずすみません…こんな機能があるの、今ポストする直前に気がついたので(^^;))

…Youtubeについてるコメントではユーモアのセンスが好き、と書かれていて、「彼飲んでたの?」なんてのもあるくらいです。大笑いしてるカッシング丈?映画と素のイメージほんとに違いますよね~そんなとこもヤラレます♪(笑)再生回数が案外少ないのでもったいないなーと思い、ご紹介させて頂きました。短いのでよかったらぜひ♪

Peter Cushing Centenary - Radio Interview 1986 (Youtube)




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『ゾンビ襲来』(1973) [DVDレビュー]

久しぶりに過去記事発掘でない感想文です。(笑)ピーター・カッシングクリストファー・リー共演の未見作のなかでもひときわ気になっていた一つ。偶然TSUTAYAの検索機で見つけて(まさかこんなものがレンタルになっていたとは!)、店頭にはなかったので取り寄せしてもらいました。ええと……ゾンビは出ません。(笑)たぶんこの時代ゾンビが流行っていたんでしょうね。原題はThe Creeping Flesh (這い回る肉)です。
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大ざっぱな印象をまとめると、古典風の兄弟葛藤劇をベースに、十九世紀イギリス大衆小説のあっちこっちのディテールと、二十世紀B級SFトンデモホラーの設定を混ぜて、ちょっと火にかけてみました!という感じ。いやもう、話盛りすぎっ!!(喜)この素材を「まじめに」撮ってくれてるのが貴重です!

カッシング鑑賞目線では、美老人的美貌絶頂期(当社比)の1973年作品。ほんとに、とんでもなく、信じられないほど美しいです!研究に夢中になってるレトロな科学者紳士ぶりやつれ顔嘆き演技泣きと追いつめらた恐怖の表情、軽い気狂いまで見られて大満足です。さらに雨でずぶ濡れにまでなってくださるサービスぶり!水もしたたる枯れ美老人、たまりません♪十九世紀末の話なので、鼻眼鏡ヴィクトリアンな衣装も素敵です。この方の役には珍しいノーフォーク・ジャケット(よくホームズのワトスンなんかが着ている、アウトドア系の上着)の姿が見られるのも貴重です♪

…前置きが長くなりました。(笑)おもな舞台になる年代は1893年、カッシングのお役は十九世紀の人類学者(と思われる)エマニュエル・ヒルダーン。(人類学…かな?「人類の起源」とかでっかいテーマを追いかけてるようです)
リーはなんと弟役!と本で読んでいたので、萌えまくりつつも「に、似てねえっ(^^;)」とツッコミいれてたんですが、異母兄弟という設定でした。それなら納得です。(笑)精神療養所なるものを経営しつつ(昔風に癲狂院、というほうが近いですかね。患者を牢屋みたいな部屋に閉じこめています)、研究もしているのですが、この研究が…患者を使って実験してるので精神疾患の原因究明、らしいのですが、なぜかフランケンシュタインばりやら心臓やらの人体パーツを水槽のなかで生かしているカットが入ります。つながり不明。(笑)当のリーの過去の役とオーバーラップして笑えます!

さて、お話は…エマニュエルがニューギニアで巨大な原始人の骨を発掘して帰国。この骨がとある条件下で肉が再生するというトンデモなプレデター(?)で、タイトルロールがこれにあたります。(なので、「いわゆるゾンビ」のイメージではないですね)
家では一人娘が留守を守っていますが、なぜか死んだ母の部屋には入れてもらえず、箱入り娘な生活をさせられています。母は死んだと聞かされていますが、じつはエマニュエルの妻は元踊り子で(ここでちょいと「なんでやねん!」感が(笑)。ありうるけどなんかとーとつで…いや、回想シーンを見るといろいろあったようです…)、弟の精神病院に収容されていたのです…。精神疾患が遺伝性だと思われていた時代で、エマニュエルは娘にそれが遺伝している可能性を恐れます。その思いが、あとでトンデモ原始人の研究につながるという力技!(よく考えるとなかなか練られた脚本です!無理矢理だけど!)

エマニュエルは偶然再生した原始人の肉から血液を採取し、その中にマックロクロスケみたいな細胞を発見。これが生物にとってのあらゆる「悪」(evil)の根元、というばかでっかい話になります。彼はこの発見を生かして人類を救済しようと思い立ちますが、はたしてその結末は…?!
(この「突然すぎる壮大設定」「原始人再生」テーマは、別のカッシング/リー共演作『ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急“地獄”行』をホーフツとさせますですね!思えばあちらは前年1972年の公開なので、続けざまに撮られた映画ですね)

一方、弟は兄の実績に嫉妬してる、という緊張感のある関係。リクター賞とやらを巡り、兄弟はライバルでもあります。兄への愛情はまったく感じられないものの、正気を失った兄の妻を病院で預かり、経済的にも兄を援助していたらしく、兄は弟に対して立場が弱いです。預かっていたエマニュエルの奥さんが死に、それを伝えるシーンもリーの目はひたすらクール。彼も自分の研究でマックロクロスケ(仮名)を発見しており、のちに兄の弱みを握って脅迫するまでに敵視するようになります。表面的には紳士なので敵役(?)としてはマイルドですが、兄弟だけに独特の確執萌えが!こんなシチュエーションをこのお二人で見られるなんて♪

惜しむらくは、タイトルロールのゾンビもどきのほうがメインなので、おいしい確執の扱いがいまいち小さいことです。これを前面に押し出して、兄弟の精神的葛藤をもっと描き込んだら一段と萌えたと思うんですが!お膳立てはできてるだけに惜しい!!とにかくクリストファー・リーの冷淡で硬質な弟カッシングのもろさが感じられる兄の対照がグーです☆

…精神病院からの患者脱走やらなにやら、めまぐるしくお話は転がります。今の目で見ると詰め込みすぎてなんじゃこりゃという感じですが、味わいとしてはディケンズの物語みたいなもの、と思えばそう浮いてもいないと思います。ただ、そこにB級SFホラーな要素が持ち込まれてるのが異質なだけで。

どこかで退屈って感想をみましたが、わかる気がします。ゾンビ出ないし、タイトルで手にとった人には「なんじゃこりゃ」で当然だと思います。(笑)でも個人的にはまったく退屈しませんでした!

『がい骨』(1965)に出てきたのとそっくりな、モンスター「目線」カメラでカッシングを追いつめてくれるのですが…監督が同じフレディ・フランシスでした。撮影監督としてアカデミー賞を獲った方で、ハマードキュメンタリーのインタビューでもビジュアルへのこだわりを語っていらっしゃった監督。コンナ題材ですが(笑)、ヴィクトリアンな内装と衣装、その色と配置で、絵のように美しいカットがたくさん見られました。さすがです。それと「原始人」の骨も、この時代の小道具としては上出来の部類だと思います。肉再生シーンの特撮も、今時のCGにはない味わいが。(でもカッシングが切断したモンスターの指を焼いてるとこは、フランクフルトを火であぶってるようでなんだかおいしそうでした…(笑))

エマニュエルの「死んだ妻」へのトラウマめいた哀惜は、カッシングが実生活で奥様を亡くされて間がない時期の作品であることを思うと、複雑なものがあります。自分が美しいと感じる「やつれ」はそのせいなんですよね…なんとも申し訳ない気持ちになります。でも本当に、この時期のカッシング丈は美しいとしか言いようがありません……。(もう少しお若い時は「かっこいい」とも言えるんですが、この時期以降はひたすら「美しく」見えてしまう(^^;))
娘役の方は細面で、頬骨の感じがカッシングにちょっと似ていて、もしピーター・カッシングにお子さんがいたらこんな美人だったかも、と思える雰囲気でした。

モンスター等を「まんま」では見せない編集だったら、もう少し印象を「大人向け」に仕上げられたんじゃないかな…なんて可能性も感じる作品でした。でもそうなると「B級ホラー」の味わいはなくなってしまうんですけどね……。(笑)
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セル版DVDは、検索してみたところ日本ではボックスのみだったようです。(クラシック・モンスターズ コレクション)こういうものは普通レンタルにはならないように思いますが、ツタヤ扱いがあってラッキーでした。未見でカッシングファン、もしくは美老人好きの方、機会があったらぜひ。 あの美しさは見て損はありません[黒ハート]


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ピーター・カッシング出演ラジオ音源 [その他]

えっと、タイトル通りです。記事じゃないんですが、今サイトを見たらあと四日と表示されてるので取り急ぎポストです。(2013/6/3追記・配信期間が終わったら記事ごと削除するつもりだったんですが、配信終了後もページ自体は残って写真と解説が見られるようなので、いちおう記録として残しておきます)

BBC Radio 4 Extra: Sounds Natural - Peter Cushing

とりあえず保存だけして冒頭しか聞けてないのですが、最初シャーロック・ホームズのしゃべり方をしてくれてます♪サイトの写真も素敵♪(番組自体が始まるまでにちょっと別のアレコレが入ります) 

ラジオ音源の保存、すでにいろいろお使いかと思いますが、BBCラジオの音源保存に便利なフリーソフト、Radio Downloaderというのを以前ご紹介したので、そちらの記事にリンク貼っておきます。(今回もこれで保存しました☆)よかったらどぞ!(2013/9/1追記・Radio Downloaderは仕様変更により、BBC番組の保存ができなくなりました。BBCが今後過去の番組の配信サービスを始める計画があるとかで、その関係だそうです)

ホラー・ヒロイン・インタビュー"Scream Queens" BBC Radio 4 
記事の最後にダウンロードページ(英語)へのリンクと解説があります。 


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