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祝!生誕108周年②:『デビルナイト』シリーズ化を妄想する [その他]

さて、二つ目はクリストファー・リーとの共演作『デビルナイト』と原作シリーズのお話です。映画はリー御大のシャルルマーニュ・プロダクション制作作品で、いろいろ萌えどころの多い作品なんですが、なんといってもこの作品のカッシング丈は美しい! ということで大好きな映画の1つです。(身も蓋もありません(^^;))


DVDも見返しまして、萌え返した勢いで久しぶりに描きました。ほんとはリー御大とのツーショットのレイアウトだったんですけど……今日中にお二人を描くのは自分には無理なので、とりあえずソロで。



縮小カッシングキリトリ.jpg
スケッチに毛が生えただけの漫画絵でスミマセン。
(いやそれはいつものこと(^^;))
ともあれハッピーバースデー[黒ハート]





『デビルナイト』と原作シリーズ

スコットランドの孤児院の管財人たちが立て続けに不審な死を遂げ、カッシング&リーお二人が協力して事件に挑む、という珍しい作品。その意味でも大好きな共演作の1つなんですが、原作は"Nothing but the Night"という小説です。原作はジョン・ブラックバーンという方で、当時「モダンホラーの第一人者」と言われていた作家さんだそうです。あいにく邦訳がないので、数年前に原書をkindle版で手に入れてちびちび読んでいましたが、なかなかはかどらないままになっていました……。


この小説、じつは同じキャラクターが主人公になってるシリーズの一作で、シリーズの他の作品は過去に邦訳されたことがあります。で、(現在古書しかありませんが)今回三冊ほど入手してみました[黒ハート] いずれも創元推理文庫です。







名称未設定 1.jpg

『デビルナイト』DVDと原作kndle版、他のシリーズ小説の古書で記念撮影♪


原作と邦訳では刊行の順番が違うそうで、この三冊の中では『薔薇の環』が一番早い作品になります。これは以前図書館で借りて読んだので(中身は忘れてますが…(笑))、今は『リマから来た男』を読んでいます。


原作と映画で違うのがまず名前。両方イギリス人なのは同じですが、カッシング丈が演じた病理学者「マーク・アシュレー卿」は原作ではノーベル賞受賞歴のある細菌学者「マーカス(マーク・)レヴィン卿」。リー御大が演じた退役している「ビンガム閣下」は、原作では「チャールズ・カーク将軍」で現役なようです。全体に少し年齢が若いかな? 脚色で俳優さんに合わせたんでしょうね。


原作の「マーク」は、『薔薇の環』ではフェラーリをぶっ飛ばして歌を歌いながら登場します。(笑)『リマから来た男』でも運転しながら歌っているので、そういう癖のある人なんだと思います。


ちなみに『リマ』で歌っていたのは、歌詞から推測するにシェイクスピアの『十二夜』の挿入歌――道化が歌う『おいらがちっちゃなガキの頃』("When that I was and a little tiny boy"。邦訳は河合祥一郎さん訳の角川文庫版から拝借)――だと思います。たまたまトレバー・ナン監督の映画版『十二夜』が好きで何度も見たので、歌詞を覚えていました。(美青年期のスティーブン・マッキントッシュ目当てで見たミーハーです(笑)。主人公の双子の兄を演じています)この作品ではベン・キングズレーが道化役で、エンディングでこの歌をフルコーラス歌っています。道化ながらカッコよくて歌いっぷりもすっごく印象的なので、未見の方にはぜひぜひおすすめします♪ おまけで「カッシング丈演じるマークが運転しながら同じ歌を歌っているのを妄想する」……と手間のかかるお楽しみがゲットできます。(笑)


さて、『デビルナイトと原作シリーズの違いに話を戻しますと……その他で違うのは、「マーク」にタニアという妻がいること。なんと元ソ連の諜報員です!(時代ですね。冷戦設定大好き♪)『薔薇の環』でマークと出会い、結婚しました。


肝心の"Nothing but the Night"を読了していないので詳細な比較ができませんが、シリーズ自体、60-70年代の本にマイブームしている身には面白く、カッシング丈のおかげでいいものに出会えたなーと思います。シリーズはいつも「マーク」と「カーク」二人が一緒に出てくるわけではなく、すべては確認していませんが、少なくとも『薔薇の環』より前に書かれた"Broken Boy"はカーク将軍単独で出ているようです。今回入手した邦訳三冊はすべて「共演」しています。


…以前からこの古書には興味があったんですけど、なかなか思い切りが付かず「いつか古書店で偶然みつけたら買おう」みたいな気持ちでした。でもおうち時間が増えたことや、自分も永遠に生きてるわけじゃないよね~と実感したこと(べつに切羽詰まった問題はありませんが、コロナ禍を見てるとそんなふうに自然に思います)などから、「そう高いものでなければ入手して読んでしまおう!」と思ったわけです。ある意味コロナ禍に背中を押された形ですね。でもまあ、良い機会になりました。お二人の共演で脳内上映しながら楽しもうと思います♪


余談ですが、『小人たちがこわいので』って川原泉さんの漫画のタイトルじゃなかったっけ……と検索して見たら、『小人たちが騒ぐので』でした。(笑)これは読んだことないんですけど、エッセイ漫画だったんですね。もしかしたら『こわいので』を踏まえたタイトルなのかしら、なんて思いました。昔人気があった漫画家さんで友達が作品を読んでいたり、それを借りて読んだりした覚えもあるので、なんとなくタイムスリップしたひとときでした。
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じつは他に、お誕生日までには間に合わないのですが、ドクター・フー映画の一本目『Doctor Who and Darek』を注文しました。これは日本語盤が出ていません。(涙)なぜか二本目は『地球侵略戦争2150』として日本語盤が出ていて、これのドクター姿が大好きなので……。一本目も日本語字幕で出してくれないかなーとずっと思っていたのですが、なかなか出ないですね。無理かなあ……。ともあれ、待望のドクターの到着が楽しみです[黒ハート]


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