"The Curse of Frankenstein"(フランケンシュタインの逆襲)ブルーレイ&DVD [DVDレビュー]
10/15にイギリスで発売になりました、"The Curse of Frankenstein"(邦題『フランケンシュタインの逆襲』)ブルーレイ&DVDのセットが届きました♪プルーレイがHDなのと、画面アスペクト比(横縦比)が初めてのオリジナル・アカデミー比(=スタンダード)1.37:1でのソフト化、という宣伝がされております。(以前ご紹介したイギリスでのハマープロイベントで、マーク・ゲイティス氏が前座でトークショーをなさったのが、このHD版のお披露目上映だったようです)
UKアマゾンの商品ページはこちら。レビューはDVDのものと、今回のブルーレイのものと入り混じっておりますが、参考になると思います。画質については辛口のもありますね。(笑)
The Curse of Frankenstein (Blu-ray + DVD) [1957]
(ブルーレイについては知識がないのでわかりませんが、DVDはPAL版ですのでご注意くださいませ)
うちはまだブルーレイをいれてないので、高画質の恩恵は味わっておりません。…とりあえず、本編・特典ともに同じ内容がDVDでも入っているので、今回はDVDでの特典狙いです。まだすべてには目を通していないのですが、取り急ぎ見た範囲の解説をつけてコンテンツをご紹介します。(※英語字幕は本編にのみなので、特典ドキュメンタりーなどはおぼつかないリスニングで聞き取れた範囲でのコメントです。間違っていたらごめんなさい(^ ^;))
ブルーレイディスク
二枚のDVDに入っているのと同じコンテンツ(本編はHD化されたもの)が入っています。(ただしブックレットPDFはDVDのみ)
DVD1・本編ディスク
●本編"The Curse of Frankenstein" Academy Ratio 1.37:1 (スタンダード・サイズ)
●本編"The Curse of Frankenstein" Alternate 1.66:1 Version(ビスタ・サイズ)
●ハマー研究者二人による音声解説
本編両方とも、従来のバージョンで削除されていた「目玉」カットが追加されています。男爵が入手した眼球をルーペで見るカットの直前に入ります。たしかに生々しい絵ヅラなので、削除になったのも納得です。(^^;)DVDではHD化されていないので、正直画質はビスタサイズで以前出た日本版DVDのほうがいいです。(笑)でも色あいはこっちのほうが自然かな…。あと、ビスタサイズは上下を切って拡大して横長に見せているので、スタンダード・サイズだとその見えなかった部分が見えるというのはありました。
DVD2・特典ディスク
●"Frankenstein Reborn: A Making of Hammer Classic"(新作ドキュメンタりー)
関係者や研究書の著者のコメントと、当時の写真で構成されたもの。実際に作品に携わった人では、プロデューサーのマイケル・カレラス、脚本を書いたジミー・サングスター、そして一番うれしかったのが、若いフランケンシュタインを演じたメルヴィン・ヘイズ!本編ですごく印象的だったんですよ。カッシングと似ているし、堂々としているし…。親しみやすい感じの素敵なおじさまになってますが、目の辺りがまったく変わりません!…その後バーで偶然見かけたクリストファー・リーに、「僕はあなたを作ったんですよ!」と冗談を言って「君は誰だ」と言われてすごすご退散したとか(笑)、憎めないエピソードなどご披露なさっています。カッシングとの共演エピソード、フランケン姿でのカッシングとのツーショット写真もいくつかあって微笑ましいです♪
●ドキュメンタリー"Life with Sir"(新作ドキュメンタりー)
ピーター・カッシングの秘書で、亡くなるまでお世話をしたジョイス・ブロウトンさん(Joyce Broughtonさん。日本語表記がわかりませんがとりあえず我流で(^ ^;))が、カッシングの思い出を語ってくれます。お話の合間に、カッシングのプライベートでの写真、住まいや、住んでいたウィスタブルのゆかりの地、ご夫婦がお気に入りだった場所にベンチが置かれているCushing's View 、行きつけだったレストランなどの写真が挟まれています。
初めて会ったときピーターと呼んでくれと言われ、それはできないと言って結局「ボス」、奥様ヘレンさんのことは「レディー・ボス」と呼んでいた…と、聞こえます。(^ ^;)秘書の方はカッシングの自伝等でも出てくるのですが、本当に家族同様だったようです。奥様が亡くなってからカッシングはよく泣いて、ハグして慰めていたとか、亡くなった日の話など…なさっているのですが、断片的にしか聞き取れず、間違っているといけないので解釈したものは書かずにおきます。とにかくカッシングはやっぱりいい人というか、周りの人が愛さずにいられないような人だったんだなあ、とつくづく思いました。気配りとリアルな弱さとが…。
●"Four Sided Triangle"
ハマープロ制作、テレンス・フィッシャー監督の、一種のフランケンシュタインもの。たぶん『ハマー ホラー&SF映画大全』(か、後述のワールド・オブ・ハマー)で紹介を見た覚えがあるのですが、こちらはまだ未見なので鑑賞後にあらためて感想を書きたいと思います。
●"Tales of Frankenstein"
こちらは『フランケンシュタインの逆襲』がヒットしたあと、アメリカでテレビ用に作られたフランケンもののパイロット版。たしかこれも『ハマー ホラー&SF映画大全』かなにかで見たような…クソミソに言われていたような気がしますが(笑)、クリーチャーのデザインがボリス・カーロフのバージョンに近くなっています。こちらも見てから改めて感想を書こうと思います。
●"The World of Hammer: Frankenstein"
これは日本のフランケンシュタインもののどれかのDVDにも収録されていたと思うのですが、テレビのドキュメンタリー・シリーズ『ワールド・オブ・ハマー』のフランケンシュタインの回です。このセットに収録されている"four Sided Triangle"を含めて、ハマーの歴代フランケン映画を紹介しています。ナレーションはオリバー・リード。
●Stills Show
写真ギャラリー。本編の写真のほか、宣伝に使われたイラスト(写真から起こしたような感じ)、出演者のブロマイドなども入っていました♪
●PDFブックレット"The Creator's Spark -Hammer's Frankenstein Begins"
このセットに収録されている三本のフランケンもの、"Four Sided Triangle" 、"The Curse of Frankenstein"、"Tales of Frankenstein"を織り込みながら、ハマープロでのフランケンシュタイン映画の始まりを解説するフルカラー・ブックレットのPDFファイル。よくコレクターズ・ボックスなんかに入る「特製ブックレット」がファイルの形でついている、という感じです。kindleにいれてみましたが、文字が小さくて写真が多様されているので、PC画面で見るのがよさそうです。印刷ボタンも使えるので、プリントアウトすることもできそうです。見開き表示でのスクリーンショットはこんな感じ。
もとの商品解説ではShooting script(撮影台本)のPDFとアナウンスされていたのですが、発売直前にメールが来て、これに差し替えられたと知りました。個人的には予約した動機がドキュメンタリーとスクリプトだったのでショックでした。(^^;)まあ、オマケでつけるにはお宝すぎる気もするので、これとは別に書籍として発売する企画でも出たのかな…とか想像しています。それに、『逆襲』以外の作品については、なんらかの形で説明が必要ですしね・・・。(でも最初アナウンスされただけにちょっとくやしい!)
ざっとでしたが今回はとりあえずここで。
コメント 0