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『吸血鬼ドラキュラの花嫁』(1960) [DVDレビュー]

私事でちょっと間があいてしまいました。遅ればせながら、5月に発売されたDVDの感想デス。

ハマーのドラキュラもの第二作。ピーター・カッシングはヴァン・ヘルシング教授で再登板。といってもクリストファー・リーは不在・・・。ドラキュラの代役ではなくマインスター男爵という別の吸血鬼が出るので、正直言ってこのタイトルは詐欺。(笑)

お話は、女学校に赴任するフランス人美人教師が、旅の途中で馬車に置いてきぼりにされ、一夜の宿の提供を申し出た地元の貴夫人(美輪明宏似)の館にいくと、そこには母に監禁された美青年が。ヒロインは彼を母の手から救い出そうとしますが・・・。

いまいちノれなかったのは、「目もくらむハンサム」(予告編のフレーズ)のはずのマインスター男爵が自分の目にはいまいち(笑)だったこと。特に吸血鬼になったときがひどい。ヒロインはグラマーで顔もちょっとブリジット・バルドー系ですが、教師という役柄なので節度あるフランス美人になってます。なかなか押し出しがよろしゅうございます。

でも、もちろん見所は徹頭徹尾ジェントルなヴァン・ヘルシング教授!滑らかでやさしく上品な口調がたまりません。
森の中に倒れていたヒロインを見つけて介抱するのが登場シーンなのですが、そのときの口調がもう。あんな声で「安心しなさい。私は医者だ」なんて決まり文句を言われたら、ヒロインでなくともすっかり安心してしまいそう。(実はなんの保証にもならない言葉だけど!(笑))

一作目のヘルシングよりさらに紳士度がアップ。引き立て役の下卑た医師や校長なんかも出てきたせいか、ただの紳士という以上の「高潔な紳士」という面が強調されてます。とても素敵でした♪

伯爵との対決シーンは、すでにYoutubeで見ていたのですが、自分で「治療」しちゃうのがすごい(笑)。前半の穏やかな物腰を見たあとだと、アクションに萌えます。つかのまとはいえ「ヘルシング教授が吸血鬼にされる」というのは、すごく見たかった萌えるシチュエーションなので、教授を噛むのがクリストファー・リーでなくてものすごく残念です!

男爵の母と、坊っちゃま(男爵)に執着を示す乳母にドラマあり。演じる女優さんたちもベテランらしくパワフル。感情の起伏も大きく、大芝居で存在感ありました。教授の出演シーンを除けば、ほとんどこのお二人のおかげで持っていた気がします。マインスター男爵にもっと存在感があるか、チョロくてももっと美形であるかしてくれればもっと楽しめたのにィ・・・と惜しまれます。


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