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祝!生誕108周年①:『鋼鉄都市』断片映像 [その他]

今年もやってきました、ピーター・カッシング丈108回目のお誕生日! おめでとうございます!


今回は少し前から自然にぶり返しが来てまして(108ということで煩悩が刺激されたのか…(笑))関係作品など物色しておりました。なので、二つに分けてアップしようと思います。まずは最近Youtubeで見つけた幻の映像から。




『鋼鉄都市』断片映像リストア版


『鋼鉄都市』(The Caves of Steel)はアイザック・アシモフのSF小説で、1964年に放映されたテレビドラマ化作品にカッシング丈は出演したそうです。

IMDBの掲載ページはこちらです。




残念ながら残っている映像は断片的らしいのですが、こちらのアカウントさんが以前映像をアップしていて、その後リストアして音楽をつけたものにアップデートされました。カッシング丈の姿が見られるのはほんの少しですが、ちょっぴり台詞も聞けます。「こんな感じだったのねー」と楽しませていだたきました♪






放映当時のRadio Timesのレビューを掲載してくださっているページがありました。

貴重なのでこちらもリンクさせていただきますね。





『鋼鉄都市』に出演していた、と知った時はダニール役を想像したんですけど、ベイリーなんですよね……ちょっと残念(?)(笑)。原作は昔図書館で借りて読んだきりで、ほとんど覚えていません。この機会に読み直してみようかな~…と、早川文庫をポチりました。



鋼鉄都市.jpg


で、ゲットした文庫ですが……図書館で借りたのとサイズや表紙が違う? 新訳版の『一九八四年』とかこのサイズですよね。じゃあ新訳? …でも福島正実さん訳と書いてあるので昔の訳ですね。文字が大きくて読みやすいです。ビデオのカッシング丈を想像しながら楽しもうと思います♪


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祝・生誕107周年/「おうちで楽しむカッシング丈」に和む [その他]

またまたやってきましたお誕生日。年に一度の更新でございます。おめでとうございます!

先日「お誕生日合わせで何かないかな」とアマゾンを検索してみたんですけど、特に目新しいソフトのリリースもなく、ちょっと地味なお誕生日を迎えました。

ただお花だけは買ってきて、部屋に飾っている写真と一緒に記念撮影しました。
Happy Birthday カッシング丈[黒ハート]


P_20200526_143131_1.jpg



BBCで検索してみたら、以前ご紹介したものですけど、ラジオでマーク・ゲイティスさんが出演したカッシング丈がテーマの番組が聞けるようになっていました。
BBC Radio 4 - Great Lives: Peter Cushing

コロナ禍の影響で暇になるかと思いきやなんだか慌ただしい毎日なんですけれど、上記の番組にインサートされてるカッシング丈の声(ヴァン・ヘルシング)を聞いたらちょっと落ち着きました。久しぶりに『ドラキュラ』でも掘り出して見ようかなーと思います。(^^)

…写真だけではなんなので、他力本願ですがYoutubeから、カッシング丈が趣味の兵隊フィギュアで遊んでいる映像を貼らせていただきます。別のサイトでもご紹介しているものですが、とても好きなので(笑)。いかにも昔の『スタアの休日』という感じの演出ですね。


コロナの非常事態宣言はひとまず解除されましたが、しばらくは「Stay Alert」が続きそうな時節柄、「おうちで楽しむカッシング丈」を見るのもオツなものです。和みながらお祝いいたしましょう[黒ハート]

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祝!カッシング丈生誕106年 [その他]

というわけで、ほんとに年に一度の更新になっちゃってますが、令和に入って最初の(←関係ない(笑))ピーター・カッシング丈ご生誕記念日です。おめでとうございます!


今年は私事で慌ただしくしていたのもあり、新しいネタがないのですが、ふとAmazonを見てみたら『妖女ゴーゴン』廉価版が予約受付中、とのことで予約してきました。発売は6/3とのこと。惜しい!一週間ほどズレてくれれば間に合ったかもなのに…!それはともかく、クリストファー・リーとの共演で未見作品なのでとても楽しみです[黒ハート]




で、今日は手持ちのソフトでお祝いすることにしました。今朝パッと思い浮かんだコレ、『地底王国』です。


地底王国DVD.jpg


アブナー・ペリー.jpg

写真はPeter Cushing: The Gentle Man of Horror and His 91 Filmsより。
ちょっとピンボケですみません。


以前感想を書いたのがこちらにございます。『地底王国』(1976)

「愉快ななんたら博士」の路線、すごく可愛いくて大好きなんです。(笑)この路線では自分のなかで『地球侵略戦争2150』のドクターと双璧。(というか、他のこういうのを見たことがない!)



というわけで、のんびりアブナー博士を楽しみます。皆さまもどうぞ良い記念日を。ゴーゴンが到着して鑑賞できたら、また感想を書きたいと思います。



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カッシング丈生誕105年【その2】発行物アレコレのお知らせ [アナウンス]

拙サークルで出している電子と紙の本のお知らせです。(どうせならお誕生日に間に合わせたいと一連の作業をしてきたので、今日2つ目の投稿をさせていただきます☆)


電子書籍(BOOK☆WALKER配信開始)

生誕百周年のときにkindle化した『脳人形の館』が、BOOK☆WALKERでもお読みいただけるようになりました。

このストアは恒常的に無料の本も置けるので、無料お試し版も置いてみました。よかったらぜひご覧ください。カッシング丈とリー御大の共演妄想であて書きした耽美系マイルドホラー小説と、カッシング&リー共演作品リストを収録しています。


脳人形の館
【BOOK☆WALKER】

pixiv用統合英字コピー脳人形表紙.jpg  ウェブ用無料お試し版脳人形表紙.jpg


kindle版も引き続き配信中です。




紙同人誌通販(BOOTH)

また、以前出したフランケンシュタイン&ドラキュラのパロディ小説同人誌が、BOOTH(同人誌のオンラインフリマみたいなサイト)から通販できるようになりました。個人情報のやりとりが必要ない「あんしんBOOTHパック」というのでお送りしています。


小説はたまたま脱稿した直後にリー御大の訃報があり、ちょっと自分のなかで思い出深いものになっています。…といっても作品はコメディでして(^^;)、「クリストファー・リー」はドラキュラが世を忍ぶ仮の姿で、ヴィクター・フランケンシュタインを伴侶としてウィスタブルで同居している(笑)というものです。吸血鬼とフランケンのベタなパロディはやったことがなかったな……と思って書いてみました。(でも発想の元は、じつはカッシングの生前のお言葉だったりします)小説に取り込んだお二人のトリビア解説なども収録しています。


ほそぼそと出している自宅製本の薄い冊子ですが、ご興味を持っていただけましたらぜひ覗いてやってください。


My Dearest Undead
(BOOTH)
ウェブ用表紙オレンジ.jpg

評論系でない二次同人誌のイベント以外での出品は、個人的には正直ちょっとまだ抵抗があります。ですがオンラインの同人誌イベントなど参加させていただき、状況が変わってきているのを目の当たりにして、少しずつ考えが変わってきました。様子を見ながらやっていこうと思います。リアルのイベントに出展するのがだんだん体力的につらくなってきたので(^^;)、こういう道があるのは嬉しいことではあります。


脳人形のほうの紙版もBOOTHに出そうかな、とも思うのですが、こちらは電子版もあるので、少し考えてから決めようと思います。もし出すことになりましたらまたお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。




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カッシング丈生誕105年【その1】『狂ったメス』/60年代のマクベス…になり得たかも? [DVDレビュー]

またまたやってまいりました、5/26、カッシング丈のお誕生日! おめでとうございます! 今日は感想とお知らせと両方書きたいのですが、ひとつの記事にするには長いので2つに分けます。

まずはこの一年に新たにリリースされたDVDの一つ、『狂ったメス』の感想です。婚約者である美人モデルのリン(スー・ロイド)の顔に、意図せずやけどを負わせてしまった外科医ジョン(カッシング)が、新奇な治療法のために葛藤しながら殺人に手を染めるという物語。原題は"Corruption"。堕落、(権力の)腐敗、「倫理的に転落すること」を指す言葉ですね。まさにそういう内容でした。「葛藤しながら道を踏み外す科学者」路線は十八番。似合います[黒ハート] 1967年の現代ものなので、時代風俗も独特です。


狂ったメス.jpg

ジャケット写真は昔のポスターらしいので貴重なのでしょうが、ファンとしてはちょっと残念……カッシング丈こんだけ?(顔もわからない!)写真のメインが主演の二人ではなく、ほんのちょっとしか出ない、台詞も役名もない女優さんというのが……しかも「この路線」を期待させるとしたら、逆にサービス不足かもと思うのですが……でも当時は充分過激だったのかもしれませんね。

音楽はジャズで好きなタイプです♪ 担当してるビル・マクガフィーはカッシング丈の劇場版ドクター・フー『地球侵略戦争2150』でも見た名前ですね。

さて、なぜマクベスに例えるかというと……もちろん夫の存在感を喰う勢いのマクベス夫人(まだ婚約者だけど)がいるからです。彼女は後半、しぶるジョンを責めて蛮行に追いやります。

顔にやけどを負ったモデル……というと外見にだけ価値を認める薄っぺらい感じがしかねませんが、彼女はその外見で仕事をしているわけで。歌手が声を失いそうになったら、画家が視力を失いそうになったら……と考えてみると、彼女の『必死さ」がもっと受け入れやすくなります。声や視力と同様、ただでさえ辛い障害になりますが、彼女はそれ以上のものを感じているはず。ただ、映画は安っぽい画面がわざわいして、そこまで想像させることには失敗しているかも。まあ「もともとそこが狙いではない」と言ってしまえばそれまでですが、構造としてはシェイクスピア的な悲劇といってもいいのでは。(後述するラストの付け足し部分を除いて、ですが)惜しい。つくづく惜しい! クライマックスの」「悲劇」を起こすあるものの描写が、映画のなかで一番チャチいので(^^;)、そこがやりきれません! あそこの画面に説得力があったらかなり印象変わったはず!

…リンから結婚すると聞いたカメラマンがそれを惜しみ、彼女に「キャリアはどうするんだ」と聞くシーンがあります。彼女は「美貌は衰えるけど結婚は永遠だわ」と言うんですが、彼女は結婚してすぐに仕事をやめる気はないです。のちに(顔の傷が回復して)復帰しようとしたときにこのカメラマンから拒否されると、無謀なことにカメラを買ってきてジョン=カッシングに撮れといいます。誰が撮ったって同じ、価値は自分にあるのだ、という自負です。

そして顔の手術をこれ以上したくない(これ以上人を殺したくない)と言ったジョンが、(その代わりに)「今すぐ結婚しよう」と言うと、「同情なんてまっぴら」と突っぱねる。ここで「おっ」と思いました。顔が命の美人モデルと婚約したジョンが、美貌が損なわれても変わらず愛してるから結婚しよう、というのは立派な態度ですが、彼女にとってはちっともありがたくない。心情がリアルです。たぶん彼女はモデルとして充分に自活していたし、結婚してもいざとなれば自活できるという対等な立場にいたはずです。ところが美貌を失って仕事ができなくなり、それを結婚して養ってあげるから、と言われるのはかなりの屈辱でしょう。しかもその原因を作った本人からの申し出です。ここらへんがうまいところで、ジョンが非道な行為に手を染めるのも、彼女が愛しいというのはもちろん(メロメロ度の表現なのか、カッシング作品では出色のキスシーンの多さ)、たぶん罪悪感が大きいのですね。

「あなたを愛してるけど、この顔の傷で思い出してしまう」というリンの台詞がありますが、それを責めているわけです。その後のきついやりとりと堂々とした感じが似合う女優さんです。スー・ロイド。実際モデルをしていた方だそうですが、ヒステリックさの基盤に堂々とした自信があるのが見える。ニンに合うのか演技がうまいのか、とても合っています。浮いてません。だんだん常軌を逸していくところをもっと丁寧に描く脚本であれば、かなりいいキャラクターになったのでは。1カットのなかで突然変わるからコミカルに見えちゃうんですよね。あと、フィックス画面に数人キャラクターをいれてやりとりさせて、編集を節約している(?)ようなところも安っぽい。全体に被写体との距離が取れてなくて、セット狭いんだろうなー、という感じです。(笑)
でもこの安っぽさは役者さんのせいではないので、映画にとって彼女の存在感は貢献大だと思います。今回のリンはあまり深みはないキャラクターですが、著名外科医のジョンと結婚するのは「肩書ではなく人格が理由」と言ってますし、先ほどの自立心もあり、女性目線で「許せる」キャラクターです。

カッシング丈はいつも通り、安定の「ピーター・カッシング」ですが、この映画ではどこまでも「まともな紳士」なのが物足りないかもしれない。(笑)「本音を言えば、自分が開発した治療法を倫理を踏みにじっても試したい」という要素があってほしかった、と思うのはそのためかもしれません。そのへんはスー・ロイドに譲った感じでしょうか。マッドさで彼女のほうが上回って見えるように。バランスをとる上ではそれがいいのでしょうね。受ける演技をしている感じです。計算されているのかも。
でもそれが、ポスターなんかで作ろうとしているイメージと違うので見た時に違和感が出ますね。日本版よりもっと露骨な海外盤のジャケットはこんな感じ。歌舞伎っぽいですね! ああ、まんま『女殺油地獄』だ!(笑)


でもカッシング丈がこんな見得切ったり、こんな露出度で女優さんが映ったりする絵ヅラは映画にはないです。(笑)これを期待した人には詐欺でしょう。自分には幸いでしたけど……並べると日本版のジャケットはまだマシなのかもしれませんね。(笑)
そしてラストに……ちょっとしたトリッキーな編集がされているのですが、素直に受け取るとまさかの(以下白文字を入れます。ネタバレOKな方はドラッグして反転させてください)夢落ち……? 疲れて怖い夢見ちゃっただけ?(笑) …そしてカッシング丈のアップの静止画像で終わるのが、彼の妄想の異常さと不吉な未来を暗示しているのか……? …とも思えるのですが、とってつけた感じでどうもうまくつながらないです。「えー、それはないよ」という感じしかしなくて。かといって、これがなければいいかというと、それもまあ、小粒になってしまいますね。変化球な後味を残そうというのは敢闘賞でしょうか。


総じて「惜しい」ところを多く感じた作品でしたが、埋もれていたカッシング作品が新たにリリースされるのは嬉しいことですね。できれば販売オンリーではなく、レンタル版を出して、販売版には特典つけてほしかったです……!(チャプター画面や予告編すらついてない!(涙))



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